軽井沢というブランドの弊害


軽井沢は避暑地の代名詞で、日本一の避暑地に違いはない。
でも、避暑地=軽井沢ということは夏がピークになるブランドであり、冬とは結びつきにくい。
当然紅葉が終わると観光客は少なくなり、冬期休業に入る店を多く見かける。
夏だけ勝負する店や企業ならそれでいいのだろうが、通年でも商売したいなら“軽井沢”頼みになるわけにもいかないだろう。

こういうことをかなり意識しているのではないかという事例があった。
株式会社ヤッホーブルーイングだ。
この会社は軽井沢高原ビールというブランドと、よなよなエールに代表される“軽井沢”を前面に出さないブランドが両立されている。
軽井沢高原ビールが同じ会社で製造販売されているとはたぶん多くの人は知らないだろうし、気にもしないだろう。ウェブサイトもほとんど完全に切り離されている。同様によなよなエールは全国区でのブランドを目指しているだろうからほとんど軽井沢は意識しない。軽井沢高原ビールが観光客のお土産で一番売れるのではないでしょうか。夏と軽井沢の地の軽井沢高原ビールと、通年と全国を相手にするよなよなエール。しっかりと考えられてブランディングされていることがうかがえる。

ブランドや商品名に“軽井沢”を入れる時には、こういう点を慎重に考慮すべきだろ考えられる。
軽井沢=セレブというイメージもあるかもしれないが、季節的なイメージの方が一般的であろう。
軽井沢に本拠地がある企業や店は、夏にしか注目されないようなことではいけない。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。